“嫌”の奥にある、本当は大切にしたい気持ち

人と関わっていると、ふとした瞬間に「嫌だな」と感じることがあります。
その「嫌」という感情は、チクッとした小さな痛みのように心に残ります。


でも、最近気づいたんです。“嫌”の中には――「寂しい」「もっと仲良くしたい」「分かり合いたい」――そんな大切にしたい想いが、隠れてることを。「嫌だな」は、すぐに感じ取れる感情ですが、実はもっと繊細で優しい気持ちなんです。

「チクッ」とした瞬間に起きていること

たとえば、相手の言葉に反応してチクッとしたとき。
感情をざっくりと「嬉しい」「悲しい」「嫌だ」に分けて暮らしています。

それでも日常生活は問題ありません。
しかし、関係を続けたい相手との間では、その“ざっくり”がすれ違いの種になることも。

「嫌だな」という拒絶ではなくて、チクッとした心の内側にある「本音を見てね」と合図なんだと思います。

感情は一色じゃない――ブルーの違いを感じる

私たちの感情は、目には見えないけれど、本当はいくつもの“色”のような違いがあります。
“嬉しい”にも“悲しい”にも、“嫌”にも、それぞれ微妙なトーンがあって、まるで心の中に、小さな絵の具箱があるよう。

本当は「セルリアンブルー(ちょっと寂しいな)」と言いたい気持ちなのに、「青(嫌だ)」と思ってしまうと、その微妙な濃淡が伝わりません。
日頃からざっくりとした「好き」「嫌い」「楽しい」「嬉しい」などの感情の認識は便利ですが、時には微妙な気持ちの根源に気づくと、気持ちは優しく言葉になります。

💙 感情のブルーには、いろんな色がある

色名イメージ感情のニュアンス(例)
セルリアンブルー透き通るような深い青「寂しい」「わかってほしい」
コバルトブルー少し強さのある青「怒り」「主張したい」
スカイブルー明るく軽やかな青「ちょっと戸惑い」「流したい気持ち」
ターコイズブルー緑がかった優しい青「関係を修復したい」「寄り添いたい」
ロイヤルブルー気品のある深い青「信頼」「愛情」「誠実さ」

“嫌(青)”という言葉の中には、実はこんなにたくさんの微細な感情があるのかもしれません。
どの青も、誰かを大切に思う気持ちから生まれたもの。

気づきを育てる短い問い

チクッとしたら、すぐ反応する前に、静かに心へ問いかけてみてください。

  • いちばん大切にしたかったものは、何だろう?
  • 私は何を期待していて、何が満たされなかったのかな?
  • 本当は、どう関わりたかった?(距離を縮めたい/落ち着いて話したい など)
  • 相手に伝えたい“やさしい一言”は、どんな言葉?

(自分のモヤモヤした気持ちを誰かにそのまま移してしまわないように、考えているあなたすごい…!!)

“嫌”をそのまま渡すのではなく、奥にある想いを添えてみる。
「さっきの言い方で少し寂しくなっちゃった。もっと仲良くなりたいと思っていから。」
こんなふうに、守りたいもの(関係・信頼・誠実さ)を言葉にすると、対話ができるようになっていきます。

おわりに――心の色を信じて

“嫌”の正体が、つながりを守りたいという温かい願いだとわかったら、
自分にも相手にも、少し優しくなれます。
(嫌と思うことは悪いことでもなんでもないよ!)

今日のチクッが、あなたの大切な関係を見つめ直す、静かな灯りになりますように。

気づきをもっと深めたい方へ

もし今、誰かとの関係の中でモヤモヤしていたり、
自分の気持ちが言葉にできずに苦しいときがあるなら、
それは“心が整理を求めているサイン”かもしれません。

VIVIVIの「自分整理レッスン」では、
心の中にあるたくさんの思いや感情を、
一つずつ言葉にして、優しく整えていきます。

頭の中がごちゃごちゃしていたことも、
「私ってこう感じていたんだ」とわかるだけで、
不思議と呼吸が楽になっていきます。

感情を無理にポジティブに変えるのではなく、
“本当の自分”を丁寧に理解していく時間です。

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